冬の朝 鳥が風を連れて 白い空へ飛んでいく 砂利の音 冷えた手を合わせて 大きな樹に ひとみとじた 私の大切な人たちが どうか幸せになりますように 誰かが傷つく幸せなら その誰かも幸せにしてください 揺れるクスノキ そこにそうしていてくれるだけで 触れもせずに心を 支えるひとになりたい 身にまとう 穢れ払う杜(もり)は どんな空も意味となり 神様の 意思を探しながら ゆるり巡る 神の宮を 私の大切な人たちが どうか幸せになりますように 私が傷つく幸せなら その痛みでぜんぶ赦してください 生きるだけでも 星を汚していく私たちを 触れるように包んだ 癒しの風がそよぐよ 揺れるクスノキ そこにそうしていてくれるだけで 触れもせずに心を 支えるひとになりたい