「行こうか」と言う 悴んだ手を拒んだ 昨日は言う 「この噛んだ温和だけの 理想は偶然じゃなく、必然だった」 呼応した様に 曇天は空に居座る 明日の考えは 曖昧なものだろう 手を引っ張って 醒さない様に 伝えて欲しかった 羽毛が空 燦然と 吹いて わかった 「行こうか」と言う 悴んだ手を笑った 浮浪は言う 「この浮かんだ 飽和だけが 理想の様だ 本当はずっと願っていた」 呼応した様に 曇天は空に居座った 明日の考えも曖昧なものだろう あたしを離して 醒さないように 応えて欲しかった 「行こうか」と言う 悴んだ手を拒んだ