生まれたからには 死ぬまで生きて 誰にもやれない 馬鹿をやれと 燃える親父の 心を継いで トンネル掘って 二十年 津軽の海の いまその下を ああ ああ… 北海道の 風が吹く 泥水吐き出し 暴れるヤマも 男の誠にゃ 牙をたたむ 女入れない 切羽の底で 一寸先も わからない 運命の闇を 砕いて越えた ああ ああ… 涙を語れ 削岩機 荒海へだてた 吉岡・竜飛 歩いて行く日が 来たぞお前 晴れのこの日を 待てずに逝った 友の形見の ヘルメット 供えて祝う コップの酒に ああ ああ… 列車が走る まぼろしの