何を見ても何をしても ぼくの心凍えたまま 外は花が咲いていても ぼくの庭は冬枯れたまま どこにいても誰といても ぼくの時計止まったまま 深い深い穴の底で 一人惨めにいじけている 人の胸に届くような そんな歌がつくれたら だめだだめだ今日はやめだ メロディひとつできやしない 酒だ酒だ同じことさ 昼間からつぶれて眠る 何を見ても何をしても 虚ろな目は死んだ魚 吐き出されたことばたちが 部屋中溢れて腐っている 人の胸に残るような そんな歌がつくれたら 負けた負けた今日も負けだ 光ることば見つからない 酒だ酒だ飲んでしまえ 虎にもなれずに溺れる