手の届く距離が懐かしい 世界はどこまでが 世界なんだ? 電波が歯車を回すこの時代に 心の声は聞こえるのかな。 不在着信浮かぶ、画面上に呟く 「いつもタイミングだけは 悪いな。」 『不安な時間を過ごしてるのかな 相変わらずいれるかな。』 運命も結べない 不器用なこの指先で なぞる雲の先に思いを繋げて 大した約束もなしに 違う世界を見つめながら 僕らは過ごしているだろう 聞こえなくなる声。 遠くの空に消えた。 二人の心情は曇ってる。 雲を越えちゃ雨も降らないのに 返ってくる返事を待ち続ける間に 幾度も降っては止んだよ。 最後のメッセージ。 何年後、いつ、届くだろう 『今どこにいるの?』 胸に手を翳して聞く。 バカみたいと思うだろ? だけど、 あなたの気持ち一つで フラスコの中に銀河を 心臓の中に本心を感じれる。 感じれる。 今なら、聞こえるかな。 今なら、届くかな。 「僕は」「私は」 『ここにいるよ』 届け、距離を越えて 時間はかかってもいいだろ また会いたいと願った、その時 飛行機雲の先の光が 遠くの空に消えて 二人の間にあった確かなモノ 離れても、愛変わらずだって 君が教えてくれた。 遠くの空に見えた。 手の届く距離が懐かしい 君がこんなに近くにいたんだね 電波が歯車を回すこの時代に 心の声が通ったから。