濡れたグラスから ゆびをはなせない きみを襲う ためらいの痛み 女でいるだけしかできないんだと 気づく 唇 それでいい なにも隠さないで さみしさの理由(わけ)に あふれてくるもの いま 月に照らして 愛がことばよりも 夜を急ぐとき 25:00の嵐が吹く ♪ 耳にふれる吐息を 恥じらうなら 僕の名前を呼べばいい なにも恐れないで 夢をなくしても 夢はもうひとつ また別にあるから 背中を向けたまま 髪をほどくとき 終わりのない嵐が吹く 窓をたたいてる 風の激しさは きみの胸の 本当のささやき ♪ 二人の抜殻を 脱ぎ捨てた 静寂(しずけさ)が壊れてゆく 夏の部屋 濡れたグラスには 時が満ちてきて やがて心を 連れてゆく なにも隠さないで 爪のひと色も きみを見ていたい いま星の灯りで 愛がことばよりも 夜を急ぐとき 止められない嵐が吹く なにも恐れないで 夢をなくしても 夢はもうひとつ また別にあるから ふたりが届くまで 燃えて消えるまで 終わりのない嵐が吹く