絵本の中から飛び出した 虹色に光るフクロウに乗って 天鵞絨の街が遠くなる 鼓動は夜に包まれる 魔法がまだ解けないように 揺り籠の中で もう少しこのままで 明日をまた迎えられるように 星とさよなら 君におやすみ 誰にも見えない夜を越え 稲妻が眠る空をそっと通り過ぎ 物語の続きをいま僕は 僕はひっそり探そうとしている 三日月に揺られてメロディが零れた 手を伸ばした先に光が見えた ふたりが歌に溶けるように 言葉を紡ぐよ あと少しこのままで どうしようもなく涙を流す日も その声がするほうへ 魔法がまだ解けないように 揺り籠の中で もう少しこのままで 明日をまた迎えられるように 星とさよなら 君におやすみ 絵本の中から飛び出した 虹色に光るフクロウに乗って