息を吐くような思いつきで 薄暗い空に線を描いて 日付を騙しながら夜を誘いだす 寝返りを打って回る星を 透明な合図が伝播して くだらない話題にも慣性が宿る 当然のように重ねてきた 乱雑に残されたアーカイブ 不意に距離を詰める感傷と 離れ離れの景色が笑う 平衡感覚をたぶらかす 眠気がさよならをぼかす前に 嘘や打算や不合理すらも 寂しくならないように聞かせてよ 星空が今綺麗に見えてしまうのは きっと眩さだけのせいじゃない 声だけでほら表情すらも分かるのに 僕らはまだそれを光だと錯覚したが っている 後回しばっかで進まない 甘えに隠された探し物 開けるのも面倒な段ボールの中 静けさの混雑をすり抜け 秘密のフレームで待ち合わせ 僕らは何回でも過去の旅に出る 最近好きな流行りの歌で 曖昧な距離感を紐解けば 解像度の低い白黒も 七色の0と1が巡る 暇つぶしの合間に見つけた いつか笑い飛ばした分かれ道 忘れていい言葉を選んで 身軽で歩けるように聞かせるよ 後悔が今すべて掴みきれないのは きっと手を尽くしても変わらない 時が回れば暗さも慣れてしまうのに 僕らはまだこんな電波すら頼りにし たがっている 間違ってないよって冗談でも笑えた 時 世界にひとつだけのバグが許された 言わなくていいよって言葉にしなく ても響いてる 脆弱な並行線それを揺るがすことだ けが罪になった 穏やかな夜空白がもどかしいのは きっと距離の長さじゃ語れない 返事すらもうレイテンシーがひどい のに 僕らはまだ気づかないふりを続けて る 星空が今綺麗に見えてしまうのは きっと眩さだけのせいじゃない 声だけでほら表情すらも分かるのに 僕らはまだそれを光だと錯覚したが っている