帳が落ちる夕闇 辺り一面艶づく 日暮れの情緒な景色 あたいは身支度済まし 卸したての履物を履いて 土砂降り雨の中 そうこんな日も行く先 桃源郷と呼ばれる街 見慣れたこの座敷 あたいの就労場 夜な夜な繰り返す 殿方との会話 今宵も創る仮の姿 口に赤い紅を差すの 人の道から外れたとて あたいにゃお似合いの場所 他人にゃそれぞれの色があり あたいは自分色に染めるだけ いつの間にやら賑わう 男女艶めく界隈 今宵のお祭り騒ぎ 花魁煙草をくわえ 窓から眺める庭に 咲き乱れる睡蓮花 思わず涙する ふと我に返る現実の運命 逃れられぬ運命 悩む暇などなく 今宵の遊女労 夜な夜な繰り返す 殿方との遊戯 今宵も繰り広げてみせるわ これがあたいの生き様と
