いつもよりちょっと息が苦しい 揺らぐ陽炎が僕を揶揄う 香る塩素と照らす太陽 プールサイド微笑む少女 夏休みが始まるよって 落ち着くことのないクラスメイト そんなことはどうでもよくて 短い髪を目で追っていた 会えなくなることだけが不安で まだ約束も取り付けてないや 手遅れになる前に 夏風が運んできたんだ衝動 窓際の君に見惚れて酔いしれて どうにかなっちゃいそう 心拍数は上昇、教室に響く バレて仕舞えばこの際楽なのに 膨らんでいく一夏の妄想 また僕は胸を焦がしてんだ 温くなった教室は午後 退屈と連鎖する欠伸 二人で行けたら浴衣花火 馬鹿な妄想延長して鼻血 夕暮れ空蝉時雨 まだ冷めやらぬアスファルト 踏み出せない臆病者を茜が焼く この熱が冷めてしまう前に 君のこと見失わないように 手遅れになる前に届いて 今踏み出して 夏の魔法にかけられて 諦められない君の隣を 鳴り止まないこの衝動 君に届けずに このまま終わったら 逆にどうにかなっちゃいそう 心拍数は上昇、 もう止まれないから 君の季節を僕にくれませんか? 夏風揺らした君のショート 見惚れた3秒過ぎる刹那 膨らんでいく一夏の妄想 また僕は胸を焦がしてんだ