あの夜を思い出すような 星の見えない空の下で 時の過ぎる音が体を刺して 過ちを刻み続ける 脚色された物語はいつか真実に形を 成してゆく この掌の痛みをよそに 終わることのない無の世界から 見つけ出してほしい なんてね 心を止めたあの瞬間から 覚悟は決めていた そうだろう? きっと誰も忘れてゆく ありふれた悲劇の一つとして 傷み錆びついたこの身を残して 季節は変わり続ける 神格化された虚像ばかりが溢れ 憎しみが連なり弾ける この掌の痛みも知らず 終わることのない無の世界から 見つけ出してほしい なんてね 心を止めたあの瞬間から 覚悟は決めていた そうだろう? もう気付いていたよ 狂っていたのは彼じゃない この世界なのだと 終わることのない無の世界から 見つけ出してほしい なんてね この掌は熱を失くしたまま あの日の夢を見続ける 覚悟は決めていた そうだろう?