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九月、駅前、午後六時

Track by3AM

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  • 2026.09.25
  • 4:07
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歌詞

九月、駅前、午後六時 時計の六が君の肩に重なる 右足の靴紐だけ長いまま 君は昔と同じ歩き方をしてた 僕があげた透明の傘には 知らない青い印が増えていて 僕の知らない君の日々だけが 小さな丸になって残ってた 声をかけようと息を吸ったら 君が髪を耳にかけた 嘘をつく前だけにしていた癖 まだ直っていなかった 九月、駅前、午後六時 君は誰に会いに来たんだろう 僕なら五分は遅れてくると 困った顔で笑ってくれたのに ふたりで決めた合図みたいに 左の袖を二回引いた それが今も僕を呼ぶものか 確かめる勇気はなかった 君は人の名前を覚えるのが 昔から少し苦手だったね 僕を忘れるときだけはどうか 上手でいてよと思ってしまった 別れたあとの君の時間を 勝手に不幸だと思っていた 僕がいなくても傘に印は増えて そのことに少し救われてしまった 元気そうでよかったなんて 本当はひとつも思えなかった 元気じゃない君を救える役を まだ僕は捨てきれずにいた 九月、駅前、午後六時 夕方と夜の境目で 君を見つけた一秒だけ 昔の僕らに戻った気がした だけど君が誰かを見つけて 僕には見せない顔で笑った 別人みたいで安心した 同じ君なら耐えられなかった あの日君が返してきた鍵は まだ少しだけ温かかった 終わるものにも体温があると 僕はあのとき初めて知った なのに今日の君は遠すぎて 寒いかどうかも分からない 知っていたはずの横顔が 知らない季節を連れていた 九月、駅前、午後六時 時計の針が君を追い越した 僕だけが立ち止まったなんて 思っていたのも僕だけだった 右足の靴紐がほどけても もう結んであげたりはしない 君が転ばないことを願いながら 転んでも知らない人になる 九月、駅前、午後六時 一度も目は合わなかった 会えなかったことにするには 君を見つけすぎてしまった 透明の傘に増えた青い丸 あれが誰の印なのか 十月になれば考えなくなる そういうことにして帰った

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