隔離された部屋と一輪朱い花 嘯いた孤独は彼だけの 身体は何処か 崩れた顔で あの子が消えたその日綺麗に咲き 自惚れて静かに歓喜した 名前さえ最早 存在せずに 振り返れない秘め事 誰も信じてくれない 帰る場所は見つからない それは歪んだ言行 消えゆく街のざわめきが 真っ赤に照らす信号が 霞みがかり緩やかに溶けた 僕の僕の純然な声 満たされぬ心が 飢えた獣へと変わっていく 間違いなく真実であると 笑った君が証明の音 プロパガンダの声 偏る人々の 概念が固まってゆくので 嘲り語り 失望しかなく あの子が消えて幾度の夜も超え 現実に嘘が喰われたあと 『お前のせいだ』と蔑まれた 戻ることはもうない 誰かのせいにすることで 帰る場所ももうなくなって 人間は恐れおののく 消えゆく街の安らぎが 真っ赤に交差して濡れる 闇が来るよ闇を受けいれよ 僕の僕の純然な声 アトリエに飾った空っぽの水槽の中 目を逸らさずに僕だけ見ろよ 虚ろな無から生まれるから 車輪の擦れる金属音 響いた変わり果てた街へと まだ嘘と言うのだろう? 分からないの? 偽言と決めつけた貴方達のせいだ 消えゆく街のざわめきが 真っ赤に照らす信号が 霞みがかり緩やかに溶けた 僕の僕の純然な声 満たされぬ心が 飢えた獣へと変わっていく 間違いなく真実であると 笑った僕が証明した