この両手では受け止められない程、 意思が投げられてきた。 身体が伴っていたら、 おびただしい数の痣ができていた。 誰かがその心証に、 「公共的」 と主語を貼り替えていた。 接続のイコンとして担がれ、 他方には分断の遺恨があった。 完全に0とか1で定まる、 絶対性は無かった。 お互い半々で認め合える様な、 寛容性が欲しかった。 この場にそんな余裕がない事など、 もう痛切に分かっていた。 その遺恨を除けて、底上げ、 ただ「好きだから」 でここまで来た、 今日だ。 この両手では受け止めきれない程、 心臓を揺らしてきた。 その情景に魅せられてはまた、 ここに願いを託してきた。 誰かがこの構造を、 偽物だと簡単に省いていた。 それでもこの場を成したモノ 全てを、 ただ本物だ、と思った。 完全に0とか1で定まる、 音素の集合だった。 それ故痛みを感じぬ事だけが、 不幸中の幸いだった。 こうやって フィクションに移入できる事が、 ぼくらの特権だった。 そういう人間の成せる業が、 虚構も現実にしてきた、 今日だ。 さながらシンデレラのストーリー、 ぼくらの記憶を?ぐ輸送機、 上へ向かった力とProxy、 命を飛躍させるアプローチ、 リバース、作用と持続の体系、 言葉で規定できぬこの背景、 映画仕掛けや機械論では、 一枚たりとも引き裂けない、 ぼくらの方向性! その両手では受け止められない程、 意志が乗せられてきた。 身体が伴っていたらきっと、 ただただ押しつぶされていた。 それは、大きく広がり開く、 ぼくらの試行の証明だった。 そういう数多の事実の線が、 ぼくらを今へ結んできた。 煌々と0から1へ重なる、 確かなモノがあった。 ぼくらの生活や思想、様相、 すべてが絶えず変わってきた。 こういうフィクションを、 紡いでくことがぼくらの 人生だった。 そんな過去や今に、 未来を創り出そうとしていた、 今日だ。