規格から外れた思想や所作を 生み出す位相差や不協和音を ぼくがぼくであることの一切を、 この場所は認めてはくれない。 だから、 他人が携う周期を、心の臓と、 四肢に刻み情を装った今日の、 積み上がりがぼくの影も形も、 どこかに隠して、奪い去った。 思考をやめた。考える事より、 無であることの方が楽だろう。 って。 孤独、で在れる六畳間の中が、 ぼくの唯一の、救いだったが。 一度、扉を挟めばまた「社会」 とか称された気味悪い生物の、 どこかしらの器官の中で奴隷、 として生きてくの。 取り返した、ぼくの形を。 後は、どうしようが全部、 好きにさせてもらうよ。 って!