アメ玉溶かして 消えていくように 気づけば 君を失っていた 「好き」を舐めながら 「内緒」を歯に噛む 2枚を重ね 味わっていた 朝になって ちょっとだけ気になって 「忙しくて ごめん帰れなかった」 「大丈夫?」って たったそれだけが 返ってこない まさかと(そんなはずない) 疑うけれど 真っ白な頭の中で 溶けていく(君の笑顔) 思い出さえも 味あわせてくれよ いま 痩せたリビングに 合鍵が一つ ムスクの香りだけ漂う 3341のSOSさえ 気づけずに 夜になって 急に怖くなって 「どこにいるの? 今何をしてるの?」 3分経ち 3時間経つ頃 4回目のコール 1通の「会えない」 横隔膜 呼吸拒否してる 網膜は 何も映さない 涙なんて ガキの頃以来だ 塩辛いな 耳は2つ でも舌は1つだけ 君の話をどれだけ 聴いていたんだろう? 感じない 生きている味を 喜怒哀楽すべては君だったんだ 溶けていく(君の笑顔) 思い出さえも もう一度だけでいい 味あわせてくれよ いま