辻褄を合わせなくていい 出会いはドラマじゃなくていい 寂しさ紛らわせれば 今日を乗り越えられるから 柔らかな景色の中で 絶望だけが鮮明で あなたが誰だっていい 目の前にいるだけでいい 赤い唇に酔う あなたの頬に手を伸ばしていた 息と息を繋ぎ合わせて求め合った 這わせた指先 確かめていくように 明日になれば二度と会うことのない 僕らは 夜の隙間を埋めていく 「愛してる」って言わないでいい 赤い糸は隠したままの夜に 溶け合うほど愛しくて 満たされるほど虚しくて どこに向かうこともなく 何を責めるわけでもなく ありきたりなストーリーに沿って ありきたりなルールだからいい 僕らは何も聞かない 何も聞けない 背を向け歩き始める「さよなら」と 互いを引き離すように 求め合う前に ひとときだけ慰め合ったこの時間は 足早な現実に取り残されていく きっと互いに思い出すこともなくな って 僕たちは消えていく 息と息を繋ぎ合わせて求め合った 這わせた指先 確かめていくように 明日になれば二度と会うことのない 僕らは 夜の隙間を埋めていく 「愛してる」って言わないでいい 赤い糸は隠したままの夜に