ああ あなたと見上げた桜が今年も咲いた そっと風に手を引かれ あなたのことを思い出す いつしか年を重ねるごとに あなたを思い出す時間が 少しずつ短くなってた あなたを置き去りにしてきた あなたの知らない私は とても長い道のりを歩いてきた きっとそれが生きていくことで まだ知らない私なんだと 気づいて寂しさを抱えたけれど 今にもあなたの声が聞こえそう ありもしないことを想う 期待も不安も過去が見せた まやかしのように消えていく どこへ向かうこともできずに 重いままの足を引きずって 今見える場所にすがっていた だから今ここに立っている -春咲く雪のよう 唐突なリフレイン- こんなにも穏やかなままで こんな日が来てしまうなんて 春吹く雪のように舞う 花びらが私に溶けて あの日の私がいるみたい 唐突なリフレインに溺れた ああ あなたと見上げた桜が今年も咲いた そっと風に手を引かれ あなたのことを思い出す 今にもあなたの声が聞こえそう ありもしないことを想う 期待も不安も過去が見せた まやかし 何も変わらないこの風景に あと何度会えるだろう 流れそうになる涙こらえて あなたから離れていく