忘れられない 夏をさ また忘れたの 刺す日差しとか あなたの気温とか 繰り返すくせして どんな色の景色も 喉元過ぎていく 新しい朝が来るから 君も 明日になれば 私の 声も かたちも忘れて 誰?なんて言うのかな 夏を「一生」なんて欲張って 溜めこんで持ち帰れなくなって 悟ったって それも騙すように歩いて 行くんでしょう? 君も「永遠」なんて言ったって 波に消えてしまうかな そんな憂いも遥か先だからさ 汗を恨んだりしよう 思い出すように 冷蔵庫を開けてみる 冷えたかつては 生温くなるだけなのに 「腐ったら捨てるのは当たり 前でしょう?」 当然だってわかっているのに 口にいれてしまうんだろう 夏を「一生」なんて欲張って 溜め込んで持ち 帰れなくなっていって 悟ったって それも 騙すように歩いていくんでしょう? 君も「永遠」なんて言ったって 波に消えてしまうかな そんな憂いを 願ってしまえたらな 瘡蓋を裏返したら また痛み出してしまうでしょう 痒みも忘れる頃には もう出会えないといいね 忘れたふりをしながら 本当になるのを待つの 巨大台風のニュースと 泡沫が夏を拐っていく