僕の祖父は若い頃 おしりのトラブルに 悩んでいたらしい 僕の父がある日 食卓で突然 思い出して教えてくれた話 僕の祖父は おしりの 痔が原因で徴兵を免れた 僕の祖父は おしりの 痔が原因で徴兵を免れたらしいんだ もしも祖父が痔になっていなければ 戦争に行っていたのかもしれない 僕の祖父のおしりに 痔ができていなかったとしたら ガダルカナルに赴いた 兵隊のひとりだったとしたら 食べものは底をついて ふるさとを思いながら 飢えて 命を落としたのかもしれない 僕の祖父の身に起きた お尻まわりのトラブル この気持ちを なんて言ったらいいのかわからない 僕の祖父のおしりに 痔ができていなかったとしたら 昭和12年 中国大陸で 軍務についていたとしたら 送られた先が南京だったとしたら 何かとんでもない事を していたのかもしれない 僕の祖父のおしりが 人並みに整っていたとしたら 所属部隊の任務が 硫黄島の死守だったとしたら マグマに熱せられた 地下の洞窟の中で 飢えて誰かを 僕の祖父の身に起きた お尻まわりのトラブル この気持ちを なんて言ったらいいのかわからない 僕の祖父は おしりの 痔が原因で徴兵を免れた 僕の祖父の代わりに 戦争に行った人がいたのかな その人は 生きて帰ってきたのだろうか 遠い異国で土になったのだろうか その人に子供はいたのだろうか 孫は存在するのだろうか 僕の祖父の身に起きた お尻まわりのトラブル この気持ちを なんて言ったらいいのかわからない
