あんた丁度忘れた頃でしょう だってあたい今更想い出した 季節はあたいを通り抜けて行く 真っ先にあたいの体をね 汽笛ひとつ遠く鳴りゃ別れふたつ 人は他にする事がないから あたいの可愛い芸術家 何処か遠くで凍えて死ぬがいい 花の柄のワンピースで 悲しげに女が歌う カランコロンの合いの手が 妙に似合う 傀儡女のブルース 何処で見つけたかギター弾きの 伴奏が想いの外滑らかで 聞けば女とはイイ仲らしく 春になればもう一人増えるらしい 人はどうしてこうも不幸が好きか なぜ不幸を嗜んでしまうのか 口内炎、痛いのに舐めてしまう様な 戯れに興じるのか 誰かちょっと呼びたいの でも独り眠りたいの そんないじましい人の 業を撫でてくれるかい 傀儡女のブルース 真夜中に堰を切る様に溢れ出した 感情、 それを掴んで歌ってみせろ 君はちょっと中毒が過ぎる様だ 居もしない人を呪うだなんて その架空の絵描きの顛末と 酒ばかりぐるぐる廻るのさ 誰かちょっと呼びたいの でも独り眠りたいの そんないじましい人の業を 撫でてくれるかい 傀儡女のブルース
