「人間は怖いな」と語るだけの孤独 の敗者 誰かに捧ぐだけの愛を 持ち合わせる余裕も無いな 認められたことへの感謝 クジ引かれた生への対価 さぁ結果何がしたいんだ? 問いかける意味も無き反射 ああ 「人間は偉大だ」 と言わせられた場末の絵画 その描写に仮説唱えた 哲学者は首をもがれた 真相は間近だ 映画の広告はまたも嘯いた 存在せぬ虚構の像は またくたびれた金を生んだ 己を高らかに歌った 作曲家は海に沈んだ 際限ない希望の前に 有限の地獄を選んだ 彼が語り継がれた 意味と価値こそが生への対価? なぁ結果何がしたいんだ? 問いかける意味も無き反射 ああ何にも無いや まだ僕には何にも無いや 口にした理想と虚構が どこまでも追いかけてくるよ ああ結局僕が悪いなぁ とは口が裂けても言えないなぁ と語ることすらできぬ敗者 「人間」は今どこにいんだ?なぁ Nanana… 依然 なぜ男は誰かを壊し嗤うのだろう 偽善 なぜ女は誰かの夢を嘲笑うのだろう 飲み込んだ理想像 その自然な悪意の前の前の前に 遡るように 象った擬似被害者 (銃声)道見つけた遺産の凶器 (人生)止め処ない快感の情事 (新生)許し難き愛を罪と座して課 した罰を 飲み込んだ害者 手に入れた理想像 行く宛無い心の声も 聞こえて 問いかけては雲は沈んだ 「人間が嫌いだ」 と語るだけの孤独の敗者 いつの日かの虚構のような 物語は思い出と化した 誰かに捧ぐだけの愛を 今なら見つけられるのだろうか その誰かって誰だ?誰だ?誰だ? どこにいんだ ああ何にも無いや まだ僕には何にも無いや 手に入れた理想の自分は どこまでも空っぽだったんだ 「人生とは何か」はなんて まだ見つけられそうにも無いな その先を求める敗者 「人間」は今どこにいんだ? なぁ Nanana…