永遠の鮮度 稀有なるセンス 絵具で塗りつぶしてみた あのファインダー越しに見えた ボードレール 神の視線 かの叙情性 愛の付箋 掠れたきれぎれの詩 焼捨てるか 食べてしまえれば 絶間なく流れる夢現のように 身を投じて 壁に掛かる絵に何を溢したの? 嘘で拭取れやしない 叫んでみたのは 若さの証明 他にない 歪んでいったのは いつかの少年に違いない 影を追って種を落とし 漸うにして集めた僅かばかりが 掌で崩落ちてみせた さよなら 麗しき思い出の数を数えてみた 壁に掛かる絵がくれた優しさを 今は噛潰してしまいそうなくらい 確かに手はあった 故に手を尽くしてみた つもりだったんだ 仔羊の肉を喰らって赤いワインを 飲散かしてるはずだったんだ いっそ聞えなくしておくれよ あの鐘の音を 決して 叫んでみたのは 若さの証明 他にない 歪んでいったのは いつかの少年 叫んでいたのは 確かな声 耳を刺す