眠れないのに眠るんだ 家の中でずっと 外も暗いのか わからないままで 頭に知らんぷりの重力がずっと のしかかって離れないのは 北風のせいかな 笑い合った思い出たちを 嘘つきになった約束たちを 繋ぎ止めて 「またいつか」って信じる腕が 痛いよ それでも 色彩の雨が降るから 高い所へ行こう 雲を抜けるまで 心の中の ありふれた焦燥も 逃げたくなるような 鳥籠も越えて 上へ もっと 僕らの空は今でも 濁った明日さえ 包み込むから たまに泣いてさ 顔を上げて 休みながらでいいから 目指すんだ また笑顔で会える日を 予想通りの毎日で 吸う息は淀んで 絶えず飛び交う 流れ弾が怖くて 皆が不安の海の中 なけなしの浮力で あの日普通に隣で見ていた 朝焼けを夢見て 流れ星のことを忘れたって 君が泣きながら言うのに 励ます言葉は傷付けるから 頷いて笑うしかなかったんだ 「またいつか」って 何度叫んだだろう それでも 球体はまた回るから 願いながら待とう 霧が晴れるまで 春の風も 夏の日差しも 秋の夜も 冬のような日々も 暗い今日も 満開の花はそれでも そこにある宙(そら)に手を 伸ばすように 生きているんだ 漂うように 生きているんだ 根を張って 僕ら 近い 遠い 未来 僕らの空は今でも 輝く明日まで 続いてるから 大丈夫だから 手を繋いで ゴールの先のスタートに きっとあるんだ また笑顔で会える日が