さむい、サムイ、まち、ヒト 思考を絶やすことで凌ぐ 嘆きも、憂いも、 無駄だと気づいた明くる日 凍りつくこころは止められず、 冷凍都市が見下している 歪んだ両瞳が光を無くした 暴かれたい ボクも知らないこころ 引き摺り出してくれたら、 人になれたかな? もうわからない 愛も、心も 散りながらに思うこと 救いがない末路 避けるヒト、喚くヒト 気づかず通りを行くヒト さながら塵屑 生まれた「意味」を ──教えてよ── まだとけない ボクの凍えたこころ 朽ち果てた今となっても、 思うことはなく 間違えた? 生も、証も 知りながらに生きたこと ボクはいらない子だ 幼い頃、小さな手を 繋いでくれた母の温もり 時が積もり、雪で埋まり 記憶も感情も、底の底で消ゆ 誰のため、何のために ボクはここで生き、死んだのだろう 知らず知らず口が動く 掠れながらに漏れた声 「マガイモノが生きたいと、 願うことは罪になりますか?」 叶わない ボクのうつろなこころ 定められた末路でも、 望んでしまった 満たされない 過去も、未来も もし生まれ変われるなら ──ホンモノとして生きたい── とけない街、彼の亡骸 まっしろにとけていく