ボブ・グリーンのペイパー・バック ベルビッシュのスーツ ヴィヴァルディ終る頃 ターミナルヘと着く 時代の脈を測るテレックスの文字 海の彼方では戦争も始まる とてもありふれた日々が 静かに続くよ 君がいないだけの生活 君に愛されていた頃は 自分が誰かってね 知っていたよ 片手にハンディ・コピーマシン 世界は複製(レプリカ) 君はただ君でそれですべてだった 多分別の生き物さ心ってやつは 肉体(からだ)だけが歩く街角 君に愛されなくなったら 退屈でつまらない男だった…… どこにでもあるような生活 どこにもない生活 君が消えて 君に愛されていた頃は 俺はどこへ行くのか 知っていたよ
