星影も届かない 屋根の下のダイヤモンド 都会(まち)に降りた月のようさ 紙コップのビール 落としかけた椅子の上 通路を降りてゆく淡い香り 想い出の鍵(キー)をひねる 初めて君を抱いたね 砂が冷たい夜の引き潮の渚 切なさを結んでる髪のリボンいま 胸の中で君が解いた…… 恋人はいないよと嘘をついたこと まだ責めるね CHANER N'5 マウンドでほら ツキのない空見上げてる投手さ それじゃあ…と部屋を出たね 平手打ち頬に残し 見えないガラスの小瓶 忘れ物だね そっと耳もとで振るよ 想い出の破片(かけら)たち 悲しい音がする 涙みたくきらめいて 悔むほど好きだって 気づかなかったのさ 消えて香ったCHANER N'5 哀しみも届かない 屋根の下のダイヤモンド 愛は消えてきらめくね 想い出の破片たち 涙の音がする 空っぽだよあれから俺 星影も届かない 屋根の下のダイヤモンド 見えぬ空に月が沈む
