足音潜め 俺 街を出る あの娘の赤いチーク 思い起こす 夕暮れ時 サヨナラさ いつまでも色褪せずにいてくれ 出来町通の 何ひとつ変わらない風景に手を振る 故郷を離れ 俺 位置を得る あの娘はどうしているか? 瞼閉じる 夜明け前 六畳の天井は 見つめるほど 残酷 携帯はずっと黙っていて 潰されそうになる夜 滲む故郷を 俺 夢に見た あの娘 そこには居なかった あの娘 どこにも居なかったんだ! サヨナラさ いつまでも色褪せずにいてくれ 出来町通の 何ひとつ変わらない風景 二度と戻らない 振り返らない 過ぎ去りし日 想い出 桜の季節 夢うつつ でもなんか もう分かったんだ