2 AM 茶色く錆びた バス停 街ゆく人を ただ見守って 延々と続く道の 途中で 見返りもなく 背筋を伸ばす 歩道橋から 見上げる月は 少し近いけどかなり遠くて 7月末の風を挟んで 見たくないことを綺麗に照らす 温かい あの部屋から 聞き慣れたおかえりが聞こえる 止まってないのに 止まっている 鼓動の音が 聞こえないの ああ 小さな世界で 私何もかも わかっているの でもまだ知らないふりをさせて 置いていかないで 夏に連れていって 2AM 仲良く並ぶ空き缶 部屋の灯りが 影を作って 視界を塞ぐ 長い前髪が 生ぬるい風に切なく揺れる なんとなく ドアの向こうから 聴き慣れたただいまが聞こえた 止まっているのに止まっていない 鼓動の音で 眠れないの ああ 小さな世界で 僕は何もかもわかっているよ でもまだ知らないふりをさせて 置いていかないよ 側にずっといるから ああ 小さな世界で 僕ら何もかも わかっているよ でもまだ知らないふりを続けて ただ君と笑って 泣いて それだけでよかったのに ああ 小さな世界で 僕ら何もかも わかっているよ でもまだ知らないふりをさせて 置いていかないで 夏に連れてって