丘の途中で

歌詞

緑色の風　揺れる夏草に 砂埃立つ道が続いてる あの丘の向こう海が見えるはず 息を切らして駆け上る 不意に君は僕の手をほどいて そんなフリして僕に笑いかけるだけ 長い長いこの坂道を 僕は駆け上ってゆく 少しで海が見える たどり着いた海辺の街で 僕は君をあれほど 好きになれるだろうか 小麦色の肌　汗を滲ませて 君が遅れてゆくのがわかる 二人でゆくには少し急な坂 僕は一人で駆け上る 何も決めていないままに戻って それでも丘の向こう 越えてみたくて 長い長いこの坂道は とても遠く見えた あれからここまで来て 差し出す手が宙を泳いで 汗も乾いてゆく 風が変わり始めた 燃える夏の午後は夢を休めて 涼し気な夕立をやり過ごせばいい 降り始めた大粒の雨 心叩いてゆく ここで立ち止まるも 遠い夏の少年の見た憧れへと続く 夢の途中でのこと 長い長いこの坂道を 僕は駆け上ってゆく 少しで海が見える たどり着いた海辺の街で 僕は君をあれほど 好きになれるだろうか