夜空に大きな 舟が浮かんでた ぼくはその中に 連れられていった 明日で世界が 終わるというので ぼくがただ一人 選ばれたらしい かみなりが落ちた 遠く街の方 それとも何かが 爆発したのか 舟は音もなく 空を昇ってく ぼくの住んでいた 地球を残して さよならの ひと言を どうしても君に 言いたかった また別の方で 火の手があがった そのうち地面を 覆い尽くすだろう 静まり返った 広い舟の中 ぼくは窓越しに それを眺めてる さよならの ひと言を どうしても君に 言いたかった 遠ざかる ぼくの家 この舟に 出口はない さよならの ひと言を どうしても君に 言いたかった さよならの ひと言も それさえも君に 言えなかった さよならの ひと言も それさえも君に 言えなかった