君が笑うたび 少しだけ怖くなる こんな時間がずっと続くなんて 信じていいはずないのに また期待してしまう 交わる視線 逸らした指先 何も言わなくても伝わるものを 探してばかりで また夜が来る 名前を呼びたい それだけなのに ふたりでいれば 寂しくないはずだった なのに君の隣で 何度も孤独になる 重ねた時間に甘えて 気づかないふりばかりしてた 叶わない夢なら もう見たくないのに 君がそこにいるだけで 心が追いつけない ほんの少しの優しさでさえ どうしてまだ 期待してしまうんだろう 寄り添うたび 遠ざかる距離 近づくほど 壊れそうになる 「好き」なんて言葉が 最後の合図になる気がして 誰よりも近くで 誰よりも知らないふりをする こんなに苦しいのに 離れられない理由を知ってる 忘れられたなら どんなに楽だったかな それでも君を嫌いになれなかった 終わりのない問いを抱えて 今日も夢の中で呼んでる もしも願えるのなら 最後にひとつだけ どうか次の季節も 君の隣で迷わせてほしい 雨が降る夜には 心の音がうるさくて 君がいない未来を 何度も消してしまう そしてまた朝が来て 何事もなかったように 君は僕に微笑むから 何も言えないまま、ただ隣にいる
