風を待った 僕らは只管 風を待った 来る日も来る日も 泣き出しそうな空を仰ぎ見て 風を待った 僕らは只管 風を待った 過ぎた日々の中で 羽根は今も音を立てて 思い描いていた 景色は遠くなって ずっと迷っていた 千切れそうなこの羽根で 僕らはどこまで行けるだろう 当てはないけど 嵐の中でさえ笑えるほど 強くない心根と 分かっているから 風を切ってゆく 風を待った 僕らはそれでも 風を待った 大空に飛び立つ タイミングを見計らいながら ずっと目指していた ゴールはどこだっけ 闇雲にゆく どんな空だって 何も恐れないで 飛んでゆけたなら 汚れきったこの羽根で 目指したい理由も正しさも 覚束ないけど 旅の途中で引き返すほど 弱くない覚悟だと 気づいているから 風を切ってゆく いつの日か この日々が 感動のエンディングへの 伏線だったと 笑えるように 抱き合えるように 今は僕を 信じ続ける 千切れそうなこの羽根で 僕らはどこまで行けるだろう 答えは無いけど いつだって風は僕の中 巻き起こすものだから 迷いも憂いも後悔も惰性も 吹き消すほどに 風が吹いている 風を受けてゆけ