貴方を追いかけた幾年 それはまるで 水面に揺らめいている幻影のようで 水底で息が出来なくても 全てはあなた次第 藍色に染まる 沈んでゆく 貴方を慕う程に見えなくなる いつまでも私の瞳に焼き付く 背中さえも嘘と気づいた頃には 貴方はいない 胸を貫いた刃がやけに冷たい 貴方のあたたかい瞳 その声の裏側は 光のない深海みたいに深く 憧れ焦がれた 貴方をわからないまま 虚ろに消えゆく貴方の 最初で最後だった 優しさがその刃ならば 曖昧に残した この身体も全て 塵にして行ってよ 何も変わらない あの夢のままで 何も変わらない 貴方だと願うのは 藍に染まった 桃の花びら 藍色に染まる 沈んでゆく 貴方を止められない もうわかってる いつまでも あの日に縋る 私じゃいられないから 前に進んでいきたい 私の未来に貴方はいない