我を忘れて追いかけた 生暖かい風に誘われて 名前の知らぬ あのひとを 名前も知らぬ あのひとを 色褪せることなく あゝ朽ちることなく あなたは風に揺られ わたしを見つめてる 肌に触れて 時を忘れるように 柔らかな匂いを 抱きしめた 花に触れて 棘を忘れるように 醜いところも 愛せるわ 我を忘れて追いかけた 名前も知らぬあのひとよ 渡り鳥のように 落ち着かず 捨て猫のように 寂しげに わたしを ひとくち啄んで 優しくしては 飛び立つの 抱かれてるときだけ その形を知れたの せめてその腕くらい 置いていけばいい 羽根を折って 夢を忘れるように 齧りかけの恋を むさぼった 花に触れて 棘を忘れるように 醜いところも 愛せるわ 我を忘れて追いかけた 名前も知らぬあの頃よ 肌に触れて 時を忘れるように 柔らかな匂いを 抱きしめた 肌に触れて 時を忘れるように 柔らかな匂いを 抱きしめた 花は枯れて 夢は醒めようとも 醜いところも 愛してた 我を忘れて恋をした 名前も知らぬ あのひとよ