「美しいものだけの世界なら 空はこんなに青く澄んでいますか」 嘘を明かした頬を隠さずそう言う あなたをふと思い出した 赤信号 押せないボタン 失った 誰かを止めるだけの理由を 騒めきに攫われた声は あなたについた空音の音 晴れ間をゆけ 掌に触れた優しさを忘れないから 拙い旋律を忘れないから 生きるにたる理由失った今も 栞 辿って巡り会う折り目を あなたのようになぞりたい 生命線 風に揺蕩う雲の白さなら 人は幾度も愛で色付けました 正しいのはあなただと傷を隠した それがあなたを傷つけた アスファルト 剥がれた止まれ 手に入れた 僕らが進むだけの理由を 口遊んだその旋律が 季節と共に千切れて 高鳴り出す 鳴り響いてくれよ いつまでも忘れないように 全て忘れても忘れないように 生きていたい理由 失った今も 花も本も人も できれば触れずに 歩いていた道の先に 何もかもが違う あなたの 掌に触れた温もりを忘れないから 拙い鼻歌を忘れないから いつか生きるだけの理由忘れたら きっと あなた探して目眩く想いが 途切れた線を繋ぐような生命線