回りくどくて嫌気がさす 鈍いドアの閉まる音で ふと気づいた ほこりの匂い 二人の部屋 君はもういない 満員電車に揺られながら 夕方の空を眺めていた 君のために 買いに行った 花束が 潰れていた 君が飛び立つ時に僕の顔が 少しは浮かんできてくれたのかな 線路の横に添えられてた花に 少しは気づいてくれていたのかな どうなの 最近何故かふとした時 君のことを思い浮かべる 狂っていて冷め切ってた 君の顔を思い浮かべる 君が飛び込んだ理由の中に 僕のことは入っていたのかな 線路の横を過ぎる人だかりに 君の影を探し求めている 前髪を、下ろしてた 君がいた、横にいた 画面越し、歪んでた 君の顔、滲んでた 夢の中、笑ってた 日々の中、光ってた 触れていた、体温を 画面越し、感じてた 次に会える時はお互いに 大人になっていればよかったなんて 今日も電車の中で揺れる僕ら 過ぎる時の中で止まったまま