明滅、暗闇が這う 残照、人気のない道 塔まで歩けば十五分 そっと近づく週末 混濁、狭すぎる世界 飽和、出口を信じて 塔まで歩けば十五分 ずっと続くあぜ道 耳鳴りの中に響く声 そんな上手く笑えないの 今だってずっと さらば不幸な人、私に構わないで 昨日までの青はくすんで 溶けていった ぐちゃぐちゃになって 混濁、気怠さが勝つ 飽和、心は泣いてる 塔まで歩けば十五分 きゅっと締めつける頭痛 丸と罰で塗り固めた こんな私でいいのだろう 明日もきっと 春が近い夜に湿り気は訪れる 無償の愛はもう眠って夢見るんだ 嘘つきになって 命を溶かすランプライトに 魅せられた陽炎の目 私は今日も歪んでいく 光っている、この星で光っている 無数の小さな瞳 戻れないよ、もう さらば不幸な人、私に構わないで 昨日までの青は くすんで溶けていった ぐちゃぐちゃになって 消える前に 放りたい過去が連なって 塞いだ今日まで もう何ひとつ 忘れられはしないから 慣れない嘘で笑いあって 塗りたくった日 もう何ひとつ 忘れられはしないから