Track by折坂悠太
つもる話の山肌を ひとつ語らず下って行く 茜色した街並みを 時々見下ろして 消えぬ火種を連れてこうよ 臭い体で出かけようよ 共に過ごした夏の日よ 岩場のおまえよ 遠くから心にもない風が吹く 今にも叫びそう 約束も写真もいらない この時に 見慣れないものだけの朝 懐かしいものだけの夜 茜色したおれのこと 思い出せるかい 思い出せるかい