拝啓なんて言葉で癒えんほど 失い続けた幾年だったんだろう 物持ちばかりが良いように見えて 新しいことなどひとつもないのは おんなじ話題で 傷をなめるたび時間の中身まで痩せ 細っていく なぜか寝る気の起きん明け 方にすっと頭が冷えるのは 穴のあいた場所に風が通るから どこかで彼らはどうしてる 毎日なにかを思い出す 報われないのが報いだと 気付くのに時間がかかってしまった 不器用ながら維持した 暮らしに安物の食事と娯楽が 詰まってる 思い出になれなかった 山積みの日々の軽さはまるで枯れ 葉の崩れるよう どこかで彼らはどうしてる 毎日なにかを思い出す 報われないのが報いだと結んでも 明日はもう来ているよ 見慣れた街並みの果てまで日陰より 愛などを込めて 夜食を 買いに行くみたいに簡単に会いに 行けたら
