目を閉じて 意識の墓にいる 飛び交う言葉を掴み 透明な箱に嘘を詰めて 意地を張っていた 孤独を讃えながら 等しく有ることを忘れていて 秒針に刺され気付く 美しさに紛れ失くしかけて 繰り返していた その価値を祈って 羽を捥がれた互いの飛行船を 後悔の海に浮かべ合う ほこりだらけの理由を抱いて 育たないまま歌になった この悲しみはずっと解れないままで 君になりたかった僕はもう通り 過ぎた 言葉にすれば意味を持つだろうか 鍵を掛けてしまい込まないで 奪われたりしないものだから 取るに足らない理由を焼べて 灰になる日を見つめていた 理解は要らなかった 続いていくだけ 足りないものはきっと昔から 変わらない ほこりだらけの理由を抱いて 育たないまま歌になった この悲しみはそう 僕だけのものだ 痛みを掻き分けて 今もまだ歩いている