夏が来るとか言って サイダーなんて買ってさ 浅葱色浸した ような空の色 特筆するような 嬉しい出来事もない でも心踊る夕暮れの 下北沢は17時 人生いつだってそうなんだ 欲しい時こそもう そこにないから 余計に惜しくなって 後悔してしまうよ 夏夜を通り過ぎた 笑い声が君に似てて困るなあ 振り向いた 先に誰もいないけど ああ 不意に思い出した この気持ちは 今夜どうしたらいいの? 駅のホーム探してみたりして ところ変わって 海岸通りを歩いています どこまでだって行きたい この憂鬱が乾くまで 昨晩から君の顔がチラついています 夕闇迫る街の気温は今27℃ きっとこの先いつか 思い出すことだって なくなってしまう ものもあるでしょう 祭囃子も 夏の匂いも君に会えた夜だって 何も忘れたくないのにね どこか憂いを帯びた その様が青い花みたいでさ そばにいて 眺めていたくなるよ ああ 咲く場所を選んだ 君はきっと もうここに戻らないでしょう? 涼風が頬を撫でていた 高架下響く笑い声 夏が終わる匂いも いつか忘れていくなら それはそれでもういいや
