体蝕んでいる サヨナラが刺さったまま 嘘みたいな本当さ 絡まった指を解いた まだ続いている 僕だけ続いている たしかにあった熱も 手遅れだった症状に打つ手もなくて どっかでぶつけたヒビは 雨に冷やされる度にキリキリ軋んで 首を締める嘘 意味のない自尊心 今なら言えるさ愛してると 僕は眺めている 人混みに君を映して まだ一人の夜 まだ風止まない夜 枯れないように注いで 涙のように溢れてもう戻らなくて それでも綺麗なままで 大事にしまっておいて時々眺めて 歪な形の想いで構わない 繋ぎ合わせたら愛してると 刺さってしまったら 抜き取ることも出来ないね 匂いや景色とか確かに痛むけど 瘡蓋に閉じてゆく 確かにあった傷も 大したことない日々も もう戻らなくて それでも綺麗なままで 大事にしまっておいて 時々眺めて 弾けば聴こえる 透かせば向こうに見える 今なら言えるさ愛してると