いつからこの部屋で ひとりきりで眠れたかな 歯をみがく手も 伸びた髪を梳く手も 気付けば自分のもので いつしか背も伸びて あなたの目の高さにある 嘘をおぼえた唇と 嘘(それ)をゆるせない瞳 幸せを恥じて 傷ついてみせた 苦しそうなのはあなただと 傷跡を恥じた 愛されては逃げ出そうと ひとりでも生きていけると 思い込んで いつも泣いた あなたがいてわたしがいる それだけの事実が未来を過去を今を 夢を 見せてくれる いつまでこの椅子で 同じごはん食べるのかな 箸の持ち方 いつも怒られていた 今では懐かしい声 「いつでもいいからね」 帰る場所はここにあると 強がる肩にのせた手が 少し震えていた 知らない世界に 魅せられた日々に あなたを忘れたふりをして 後ろばかり見た 差し出す手を拒んだのは あなたなら離れていても信じられる そんな気がして あなたがいてわたしがいる それだけの事実が未来を過去を今を 夢を 見せてくれる 生まれたこと生きることが 幸せですとあなたには云えるように なれるように あなたがいてわたしがいる それだけの事実が未来を過去を今を 夢を 見せてくれる