ようやく その手に触れる 誰も知らない朝を迎えるのさ 二人を隠すそのカーテンで 原色のままの君を愛する 今生み出された熱病は 意識の果てで揺れ動く やがて何もなかったかのように 滅びゆくモノだとしても あの日 君の後ろ姿に見惚れて 奪いたくなって 冷えた身体を掠めて行った春風と 夕闇のシルエット 浮き彫りになっていく君の噂に 耳をふさぐコトが出来る今は 逃げるように転がる指先が 白と黒の間を遊ぶ 今生み出された熱病は 意識の果てで揺れ動く やがて何もなかったかのように 滅びゆくモノだとしても 錆びた街とビルの谷間を流れて 寄り添い歩く そっと躊躇う心ひとつ降ろして 君に滑り込む 狂おしいあなたの吐息が 今頬を撫でる 閉じられた扉に手を掛ける あの日 君の後ろ姿に見惚れて 奪いたくなって 冷えた身体を掠めて行った春風と 夕闇のシルエット 錆びた街とビルの谷間を流れて 寄り添い歩く そっと躊躇う心ひとつ降ろして 君に滑り込む