整然と金言を並べて、 飾り立てたガラスの天井。 陶然と仰ぐ青空は本物か どうかもわからない。 痙攣とサイレン、 それから神様の代わりの テレヴィジョン。 喧伝する商品すべてが 緩やかな安楽死。 噛みつぶして、飽きて、 吐き捨てて、繰り返す。 がらんどうの喜びだけが 脳を満たしては、 また抜け落ちてゆく。 漫然と手を動かすだけ―― 月曜日から金曜日まで。 雄弁家がそそのかすままに 捨て去るアイデンティティ。 噛みつぶして、飽きて、 吐き捨てて、繰り返す。 味気ない哀しみさえも 飼い馴らすだけで 日々は過ぎてゆく。 証言台から注射器まで、 案内列は曲がりくねる。 青年の最期の辛苦は 言うまでもなく合法。 噛みつぶして、飽きて、 吐き捨てて、繰り返す。 がらんどうの人形だけが残される。 噛みつぶして、飽きて、 吐き捨てて、繰り返す。 味気ない命の群れを 飼い馴らすだけで金が増えてゆく。