ある夏の朝に もしも神様が 青空に珈琲を零したら 空を描いてた絵描きが怒るかもね だけど気付くだろう 豆色の空も 悪くはないななんて言うだろう そんなものなのさこの広い空ですら 翠の星に乗って あの日のふたりを見に往こう 柔らかな雲の、そのまた向こう側の 全ての涙に会いに行こう 不安そうな顔で こちらを見ていた だから大丈夫と言いたかった 空みたいなもんだよ 人も運命も ふたりは羽根になる 翠の星に乗った ふたつの不器用な羽根を 包みこむように、身体に宿すように 鯨は凛と歌っている 翠の星に乗って ふたりはひとつの愛になる 誰も知らない、その先は知り得ない 次の世界を祈っている ふたりの ふたりの ふたりの 誕生