あなたがいた頃の部屋は 少しだけ 暖かかった コーヒーの香りも 沈黙も 好きだったのに 言葉より 手のひらで 伝えてくれた気持ちたち 今はもう触れられないけど なぜかまだ ここにいる そばにいない優しさが 今も私を 包んでくれる 冷たい風が吹く夜ほど あなたの声が そっと響く 涙は出ないのに 心が濡れてる 誰かと笑ってみても 空いた場所は 埋まらない 強くなろうとするたびに 弱さが顔を出すの 忘れることが愛なら 私はまだ愛してる 見送った背中の奥に 言えなかった「ありがとう」 そばにいない優しさが 胸の奥で 灯りをともす あなたが残していったもの それはきっと 想い出じゃない 今も生きてる 静かなぬくもり あの日の言葉が 遠く揺れてる 「大丈夫」って 誰よりも優しく そばにいない優しさが 今日もそっと 背中を押すの もう戻れないと知ってても その笑顔は 消えてないから 歩いていける あなたがいたから そばにいない優しさと これからも 生きていく
