月のミラーボールが 世界を舞台にする ねえみて 今日は月が大きい きれいだね「きれいだね」 電話越しに君が答える じゃあいま僕らは同じ瞬間 同じ空を見上げてたってことだね 離れていてもいっしょの ときを過ごしてる 月のミラーボールに いまふたり照らされて 街はジオラマ 主役になる そして君はジュリエット まるで手が届きそうなほどの 夜景なのに ここに僕らを受け入れる者は ひとりもいないの? いつかはみんな死んでしまうのに 怖いこと すがるもの 果たしてひとつでもあるかな 知らないとこで誰かが泣いてる そう思うと恐ろしくて堪らない 他人事でいることで人を殺してる 月のミラーボールが 夜空に降りてきたら 僕らはようやく目を覚まして 手を繋いでキスをする このまんま夜明けを待って 朝日を見られたら いつか生きててよかったと 思える日が来るだろうか? こんな暗闇には 目もくれないだろう 耳を澄ませてみろ 確かに聞こえる 月のミラーボールが 世界を舞台にする 姿を見せて 声きかせて 「ここで生きているんだ」と 星のかけらのように皆それぞれ輝く 何も欲しいものなんてない 僕らただ自由でいたいと…