この世界に 無遅刻無欠席でいる僕らも たまにはここから 抜け出したくなる時もある。 図書室の隅っこで 漫画読んでるわたしと、 校舎の裏で煙草ふかしてるあなたも 大差ないじゃない。 単純な生活に うまく慣れれば良いけど。 この檻を抜け出すことを 希望とするなら 大都会の夜を駆け抜けて行こう。 ここには無い何かが あるよな気がして。 変幻自在に変わるあの娘の態度は、 八方美人と 言われても仕方がないよね。 風通しの悪い教室に 響き渡る些細な噂。 回答は0点、 やっぱりバカなあいつは ボールは友達って 後何年言い続けんだろ? そんな二人が なんだかいい感じ!?って、 どうでもいいよなって脳内消去だ。 単調なリズムに うまく乗れたらいいけど、 その色が被さって 息がつまるくらいなら、 いっそ 大都会の夜を駆け抜けて行こう。 無いと知ったって 探している秘密基地を。 絶え間なく続くように見える今も、 いつかは終わってしまうから 何が出来るだろうか。 東京の空は濁っていると言うから、 ここから逃げ出す勇気を 誰も止めやしないよ。 大都会の夜を抜け出してゆこう。 ここでは見えない星を 今から見せる。 彼女の涙が光ったように思えたが、 彼は大好きだって、 今は言えないままで。